硯ギャラリー

  1. 斎藤書道塾トップページ>
  2. ギャラリー>
  3. 硯(すずり)ギャラリー

掲載画像は全て、クリックで拡大表示します。

洮河緑石硯(とうがりょくせきけん)

世界四大名硯のひとつとされ、中国甘粛省から採掘される硯(すずり)です。採掘期間が短く採掘場所が失われたことから「幻の硯」とされています。洮河緑石は鑑定の方法にも諸説があるようで、緑端渓(りょくたんけい)などが、誤って洮河緑石硯と紹介されていることも多いようです。

洮河緑石硯
洮河緑石硯
洮河緑石硯
月のクレーターのような表面が非常に特徴的な硯です。緑から茶・黄色への変化から洮河緑石硯と思われるものです。
サイズ W:160×L:200×H:60mm
とう河緑石硯
とう河緑石硯
とう河緑石硯
北京の書道具店に交渉を依頼して、中国の好事家より入手したものです。とう河緑石独特の色合いと紋様が美しい硯です。
サイズ W:115×L:150×H:40mm

端渓硯(たんけいけん)

硯の代名詞ともなっている端渓硯ですが、ひと口に「端渓」と言えないほどに非常に多くの種類があります。その中でも、老坑と呼ばれる採掘場から産出したものや、唐代から清代にかけて採掘された「古端渓」などが珍重されています。また石紋や彫刻、色にも様々なものがあります。

端渓硯
端渓硯
端渓硯
端渓硯としては一般的な紫の色合いですが、上部の優雅な細工と丘(墨を磨るところ・墨道)の紋が美しい硯です。
サイズ W:110×L:150×H:32mm
「氷紋」と名付けられた古端渓硯です。右の切り欠きと、左側からの文様が美しいアクセントになっています。
サイズ:W:100×L:150×H:15mm

歙州竜尾金星硯(きゅうじゅうりゅうびきんせいけん)

端渓に並ぶ名硯と言われるものが、この歙州硯です。その中でも金暈(きんうん)と呼ばれる金色の石紋が散りばめられているものが、歙州竜尾金星硯です。離墨が良いため端渓よりも好んで使う書家も多いようです。

歙州竜尾金星硯
歙州竜尾金星硯
歙州竜尾金星硯
「金星」の名前の由来となった、金の石紋が全面に浮き出た硯です。二枚目の写真のように、水に濡らすと模様が更に浮き立って来ます。
30年以上前に訪中した際、日本では見たことの無い容姿に魅かれて購入したものです。
サイズ W:110×L:200×H:35mm

蘭亭硯(らんていけん)

書聖・王羲之(おうぎし)の最高傑作とされる蘭亭序(らんていのじょ)が、硯の裏面に刻されています。蘭亭序全文を彫ったものと、序文のみのものなどがあるようです。硯全体に彫られた絵柄は、蘭亭序に記された曲水の宴を表しています。

蘭亭硯
蘭亭硯
蘭亭硯
石の自然に侵食した部分を生かして海(墨を入れる部分)にした美しい仕上がりの硯です。重さは約7kgもあり、手で持つとずっしりとしています。
サイズ W:180×L:230×H:85mm

その他の硯

陶硯
陶硯
陶硯
陶器で作られた硯で、陶硯(とうけん)と呼ばれる硯です。陶器ですので、細工の美しいものが多いようです。蓋も陶器製で、一般の硯に比べて割れたり角が欠けたりしやすいので気を使う部分もあります。
サイズ W:125×L:175×H:48(蓋込)mm